怪我

避難中のけがを防ぐためのポイント

2023年10月20日

はじめに

　災害や緊急事態の際、避難中にけがを防ぐためには注意深い行動が求められます。以下に、避難中のけがを防ぐための７つのポイントを詳しく説明します。

1.適切な靴を着用する

1-1　しっかりとしたソール

　靴のソールは、地面との接触面を提供する重要な部分です。不安定な地面や岩、砂などでも滑りにくく、しっかりとしたグリップ力を持つソールを選びましょう。滑りやすい状況での事故を防ぐために重要です。

1-2　足首のサポート

　足首が適切にサポートされている靴は、歩行時の安定性を高めてくれます。特に不安定な地形や階段を移動する際に、足首の捻挫や脱臼を防ぐのに役立ちます。ハイカットやミッドカットの靴が足首をサポートするのに適しています。

1-3　適切なサイズとフィット

　靴のサイズは自分の足に合ったものを選ぶことが重要です。狭すぎる靴は足に圧迫感を与え、広すぎる靴は足が滑りやすくなる可能性があります。試着を行い、指がつま先に当たらず、足の運動が制限されないようなサイズを選びましょう。

1-4　通気性と快適性

　長時間履くことを考えると、通気性のある素材の靴を選ぶことが快適さを保つポイントです。通気性が低い靴は足の湿気や蒸れを引き起こし、不快感や足のトラブルを招く可能性があります。

1-5　軽量性

　避難中は様々な動きが求められるため、軽量な靴を選ぶことで疲労を軽減できます。重い靴は長時間歩く際に足に負担をかけるため、軽量かつ適切なサポートを持つ靴を選びましょう。

1-6　耐久性

　靴の耐久性は長期間使う上で重要です。避難中には様々な状況に遭遇する可能性があるため、丈夫で耐久性のある素材と作りの靴を選ぶことで、予期せぬ状況にも対応しやすくなります。

2.明るい服装を選ぶ

2-1　蛍光色や鮮やかな色を選ぶ

　蛍光色や鮮やかな色の服は、遠くからでも目立ちやすい特徴があります。オレンジ、イエロー、ピンクなどの色は、暗闇や悪天候時でも視認性が高いため、避難中の安全性を向上させます。

2-2　反射材を含む服を検討する

　反射材を取り入れた服は、光が当たると明るく光る特性を持っています。夜間や暗い場所で車のヘッドライトなどの光を受けると、周囲からより良く見えるため、安全性が向上します。

2-3　対比のあるデザインを選ぶ

　表面全体が同じ色の服よりも、対比のあるデザインを選ぶと、人の輪郭がはっきりと浮き出るため視認性が高まります。明るい背景色に対して濃い色のストライプや模様がある服などがこれに当たります。

2-4　身体の各部位に注意を払う

　袖や襟、パンツの裾など、身体の異なる部位に明るい色や反射材を配置することで、全方向からの視認性を確保できます。特に手や頭部は人の注意を引きやすい部位なので、これらに明るい色を使うと良いです。

2-5　防水性を考慮する

　悪天候時には服が濡れてしまうことがあります。明るい色の服を選ぶ際には、防水性や速乾性のある素材を選ぶことで、服が重たくなるのを防ぎます。

2-6　シンプルで派手すぎないデザイン

　明るい服装を選ぶ際にも、過度に派手なデザインや柄は避けましょう。適度に明るい色を取り入れつつも、周囲と調和するデザインを選ぶことで、安全性とまとまりを保つことができます。

3.適切なバッグの使用

3-1　蛍光色や鮮やかな色を選ぶ

3-2　反射材を含む服を検討する

3-3　対比のあるデザインを選ぶ

3‐4　身体の各部位に注意を払う

3-5　防水性を考慮する

3-6　シンプルで派手すぎないデザイン

4.階段の使用を優先する

4-1　確実な移動手段

　階段は地面と建物の構造と直接的に繋がっているため、エレベーターよりも確実に移動できる手段です。エレベーターが停止していたり、混雑していたりする場合でも、階段は個別の通路として機能します。

4-2　混雑を避ける

　避難時には多くの人々が同時に建物を出ようとするため、エレベーターは混雑しやすくなります。階段を使用することで、混雑を避けてスムーズに建物を脱出できます。

4-3　避難経路の確保

　避難時には非常口や避難経路が指定されていますが、これらの避難経路には通常階段も含まれています。階段を優先的に利用することで、指定された安全な避難経路を確保できます。

4-4　エレベーターのリスク回避

　災害や緊急事態時には、エレベーターが故障する可能性が高まります。エレベーター内で足止めされると、救助が遅れる可能性があるため、階段の使用はそのリスクを回避できます。

4-5　体力の維持

　避難中は疲労やストレスが増加する可能性があります。階段を利用することで、自身の体力を適切に分散させながら移動することができます。階段は運動にもなるため、体力の維持にも役立ちます。

4-6　安定感と安全性

　階段は固定された構造を持っており、歩行時の安定感が高い特徴があります。階段は滑りやすい状況でも安定しているため、移動中のけがを防ぐのに役立ちます。

5.行動計画の確立

5-1　家族や仲間と連絡手段を確保する

　行動計画を立てる前に、家族や仲間との連絡手段を確保しましょう。携帯電話やメッセージアプリ、SNSなどを使用して、避難場所や待ち合わせ場所を共有し、連絡が取れるようにしておきます。

5-2　待ち合わせ場所を指定する

　避難中に家族や仲間と連絡が取れない場合でも、待ち合わせ場所を指定しておくことが大切です。避難先や避難経路ごとに複数の待ち合わせ場所を設定すると、迷子になった際にも再会しやすくなります。

5-3　避難経路を確認する

　常に建物内には非常口や避難経路が指定されています。事前にこれらの場所を確認し、避難経路を頭に入れておきましょう。避難計画に従って移動することで、迷子になることを防げます。

5-4　避難時の役割分担を決める

　家族や仲間と避難時の役割分担を決めておくことで、効率的な行動が可能です。誰がペットを持ち、誰が非常バッグを持つかなどを決定し、混乱を避けるための指針を持っておきましょう。

5-5　情報収集の方法を確保する

　避難中には正確な情報が必要です。ラジオやスマートフォンなど、情報を収集できる手段を確保しておきましょう。公式な情報源やニュースを確認し、適切な指示に従うことが大切です。

5-6　練習と模擬避難

　家族や仲間と定期的に練習や模擬避難を行うことで、行動計画を徹底的に確認し、不明瞭な部分を解消できます。避難時の流れや役割分担を実際に確認することで、実践的な準備ができます。

6.身の安全を優先する

6-1　家族や仲間と連絡手段を確保する

6-2　待ち合わせ場所を指定する

6-3　避難経路を確認する

6-4　避難時の役割分担を決める

6-5　情報収集の方法を確保する

6-6　練習と模擬避難

まとめ

　避難中のけがを防ぐためには、準備と冷静な判断が欠かせません。事前に計画を立て、周囲の状況に注意を払いながら行動することで、避難時の安全を確保できます。

目次

はじめに

1.適切な靴を着用する

1-1 しっかりとしたソール

1-2 足首のサポート

1-3 適切なサイズとフィット

1-4 通気性と快適性

1-5 軽量性

1-6 耐久性

2.明るい服装を選ぶ

2-1 蛍光色や鮮やかな色を選ぶ

2-2 反射材を含む服を検討する

2-3 対比のあるデザインを選ぶ

2-4 身体の各部位に注意を払う

2-5 防水性を考慮する

2-6 シンプルで派手すぎないデザイン

3.適切なバッグの使用

3-1 蛍光色や鮮やかな色を選ぶ

3-2 反射材を含む服を検討する

3-3 対比のあるデザインを選ぶ

3‐4 身体の各部位に注意を払う

3-5 防水性を考慮する

3-6 シンプルで派手すぎないデザイン

4.階段の使用を優先する

4-1 確実な移動手段

4-2 混雑を避ける

4-3 避難経路の確保

4-4 エレベーターのリスク回避

4-5 体力の維持

4-6 安定感と安全性

5.行動計画の確立

5-1 家族や仲間と連絡手段を確保する

5-2 待ち合わせ場所を指定する

5-3 避難経路を確認する

5-4 避難時の役割分担を決める

5-5 情報収集の方法を確保する

5-6 練習と模擬避難