災害時のけがの応急措置法

目次

はじめに
1.安全確保
2.救護
2‐1 安全確保と周囲の評価
2-2 応急手当の提供
2-3 意識のない人々への対応
2-4 けが人の安定化
2-5 連携と専門医療機関への移送
2-6 心理的サポート 
3.出血の止め方
3-1 手袋の着用
3-2 出血箇所の確認
3-3 圧迫止血法の実施
3-4 高位に持ち上げる
3-5 手足の高位に持ち上げる手順
①被害者の安定化
②高位に持ち上げる
③体の位置調整
注意点
①適切な角度
②頭部の位置
③長時間の制約
3-5 圧迫止血帯の使用(最終手段)
①被害者の安定化
②高位に持ち上げる
③体の位置調整
注意点
①適切な角度
②頭部の位置
③長時間の制約
3-6 救急医療の専門家への連絡
4.傷の清潔さ
4-1 包帯の巻き方
4-2 骨折・脱臼の対処
4-3 救急医療への連絡
4-4 119番に通報(その後の対応)
①指示に従う 
②緊急の判断
③追加の連絡
注意点
まとめ

 

 

 

 

はじめに

 災害は突然発生し、その影響は私たちの生活や健康に大きな影響を及ぼすことがあります。地震、洪水、台風などの自然災害や、事故や火災などの人為的な災害が起こる可能性があります。このような災害時にけがを負ってしまった場合、迅速で適切な応急措置を施すことが、被害を最小限に抑えるために重要です。

 

 

1.安全確保

 まず、自分自身の安全を最優先に考えましょう。追加の危険を避けるため、安全な場所へ移動するか、できるだけ危険を排除します。建物が倒れそうな場所や、火災の現場など、さらなる危険から遠ざかるよう努めましょう。

 

 

2.救護

2‐1 安全確保と周囲の評価

 最初に、自分自身の安全を確保することが大切です。追加の危険や災害の影響を考慮し、安全な位置に移動します。その後、けがをした人々の状態を評価します。意識があるか、呼吸が正常か、出血があるかなどを確認します。

2-2 応急手当の提供

 意識がある場合は、けが人に対して自分自身の安全を説明し、応急手当を提供することができます。出血している場合は、清潔な布やガーゼで傷口に直接圧迫をかけ、出血を止めるよう努めます。ただし、出血が酷い場合や深刻なけがの場合は、救急医療の専門家に連絡することが必要です。

2-3 意識のない人々への対応

 意識がない場合、まず救急医療の専門家に通報し、その後に人工呼吸や心臓マッサージを行います。正しい手順を知っている場合は実施しますが、不安な場合は指示に従いながら待機しましょう。

2-4 けが人の安定化

 けがをした人々の状態が安定するまで、常にその側にとどまり、安心感を与えることが大切です。応急手当を施す際は、感染予防のために手袋を着用し、清潔な状態を保つよう努めましょう。

2-5 連携と専門医療機関への移送

 救急医療の専門家や適切な支援機関と連携し、状況に応じた処置を行います。必要な場合は、けが人を専門医療機関へ移送する手配を行います。また、救助隊や医療従事者が到着するまでの間、けが人とコミュニケーションを取りながら安定した状態を保ちます。

2-6 心理的サポート

 けが人は災害のショックやストレスを抱えている可能性があります。物理的な応急措置だけでなく、心理的なサポートも提供することで、被害者の安心感や回復を促進することができます。

 救護は、的確な知識と冷静な判断力、そして人道的な心を持つことが求められる重要な行動です。災害時には、周囲の人々と連携しながら、被害者の安全と健康を守るため最善の努力を尽くしましょう。

 

 

3.出血の止め方

3-1 手袋の着用

 応急措置を行う前に、清潔で適切な手袋を着用します。これにより、感染を予防し、被害者と自分自身の安全を確保します。

3-2 出血箇所の確認

 出血している箇所を確認し、出血の程度を判断します。出血が少量であれば、自己処理で止めることができる場合もあります。しかし、出血が大量で鮮血が噴出している場合は、専門医療の専門家に速やかに連絡を取る必要があります。

3-3 圧迫止血法の実施

 圧迫止血法は、出血を止めるための効果的な方法の一つです。以下に手順を示します
 
①清潔なガーゼや布を手袋を着用した手で用意します。
②出血している傷口にガーゼや布を当て、傷口に直接圧迫をかけます。
③出血の程度に応じて、適切な圧力をかけます。出血を止めるためには十分な圧力が必要ですが、骨を圧迫しないように注意します。
④ガーゼや布が血に染まってしまっても、新しいガーゼや布を重ねて圧迫を続けます。

3-4 高位に持ち上げる

 高位に持ち上げる方法は、出血を止めるために血液の流れを減少させる効果的な手法です。特に手足の末端部位に対して行うことで、出血量を減少させることができます。以下に、高位に持ち上げる方法と注意点を詳しく説明します。

3-5 手足の高位に持ち上げる手順

①被害者の安定化

 まず、けが人の安全を確保し、安定した位置に座らせるか寝かせます。頭部がけがをしている場合など、けが人の状態に応じて適切な体勢を確保します。

②高位に持ち上げる

 出血している手足を心臓よりも高い位置に持ち上げます。これにより、血液が心臓に戻るのに必要な力が減少し、出血量が抑えられる効果があります。手足の位置を高くすることで、血液が傷口に向かう量が減り、出血を抑える効果が期待できます。

③体の位置調整

 手足を高い位置に持ち上げる際、けが人の体の姿勢を調整します。特に、手足が心臓よりも高くなるようにすることが重要です。手足を支えるためにクッションや枕を使用することで、けが人の快適さを確保します。
 
注意点

①適切な角度

 手足を持ち上げる際には、心臓よりも高い位置に持ち上げることが重要ですが、極端に高い位置に持ち上げると新たな問題が生じる可能性があります。適切な角度で持ち上げ、けが人の快適さと安定を保ちましょう。

②頭部の位置

 頭部にけがをしている場合、頭を高い位置に持ち上げることは避けるべきです。頭部のけがに対しては、専門医療の指導に従い適切な姿勢を確保します。

③長時間の制約

 高位に持ち上げることは、一時的な措置であり、長時間の制約はけが人に逆効果をもたらす可能性があります。専門医療の専門家の指示に従い、適切なタイミングで解除します。

 高位に持ち上げることは、出血を抑えるための有効な方法の一つですが、状況によっては他の応急措置との組み合わせが必要な場合もあります。常にけが人の状態と状況を評価し、適切な対処を行うよう心がけましょう。

 

 

3-5 圧迫止血帯の使用(最終手段)

手足の高位に持ち上げる手順

①被害者の安定化

 まず、けが人の安全を確保し、安定した位置に座らせるか寝かせます。頭部がけがをしている場合など、けが人の状態に応じて適切な体勢を確保します。

②高位に持ち上げる

 出血している手足を心臓よりも高い位置に持ち上げます。これにより、血液が心臓に戻るのに必要な力が減少し、出血量が抑えられる効果があります。手足の位置を高くすることで、血液が傷口に向かう量が減り、出血を抑える効果が期待できます。

③体の位置調整

 手足を高い位置に持ち上げる際、けが人の体の姿勢を調整します。特に、手足が心臓よりも高くなるようにすることが重要です。手足を支えるためにクッションや枕を使用することで、けが人の快適さを確保します。
 
注意点

①適切な角度

 手足を持ち上げる際には、心臓よりも高い位置に持ち上げることが重要ですが、極端に高い位置に持ち上げると新たな問題が生じる可能性があります。適切な角度で持ち上げ、けが人の快適さと安定を保ちましょう。

②頭部の位置

 頭部にけがをしている場合、頭を高い位置に持ち上げることは避けるべきです。頭部のけがに対しては、専門医療の指導に従い適切な姿勢を確保します。

③長時間の制約

 高位に持ち上げることは、一時的な措置であり、長時間の制約はけが人に逆効果をもたらす可能性があります。専門医療の専門家の指示に従い、適切なタイミングで解除します。

3-6 救急医療の専門家への連絡

 出血が酷い、止まらない、骨が露出している、深刻なけがの場合は、速やかに救急医療の専門家に連絡して指示を仰ぎます。

 

 

4.傷の清潔さ

 傷口が汚れている場合、清潔な水で洗い流すか、アンチセプティック剤を使用して清潔に保ちます。しかし、傷口をこすったり摩擦を与えたりしないように気を付けましょう。乾いた清潔なガーゼで傷口を覆い、感染を予防します。

4-1 包帯の巻き方

 傷口に適切な大きさの包帯を巻く際は、適度な圧迫をかけるよう心掛けましょう。包帯が傷口を締め付け過ぎないように注意してください。また、指や手足の先がしっかりと動かせるように、適切な締め付け具合に調整します。

4-2 骨折・脱臼の対処

 骨折や脱臼の場合、その部位を安静にし、移動させないようにします。固定するために板やクッションなどを使い、患部を保護します。骨折や脱臼が疑われる場合、自力での対処は避け、必ず専門の医療機関へ連絡を取りましょう。

4-3 救急医療への連絡

救急医療への連絡手順と注意点

 救急医療への連絡は、緊急の状況下で重要な一歩です。適切な情報を提供し、的確な指示に従うことが大切です。

4-4 119番に通報(その後の対応)

 日本では、119番に電話することで救急車や消防車を呼ぶことができます。通報する際は冷静に、はっきりと話すように心がけましょう。
 
通報時に次の情報を提供することが重要です。

①事故やけがの状況を簡潔に説明。
②発生した場所の正確な住所や地理的な特徴。
③けが人の数と状態(意識の有無、呼吸の状態、出血の程度など)。
④自分の名前と電話番号。

 

通報後の対応

①指示に従う 

 通報後、オペレーターや救急スタッフから指示を受けます。その指示に従って、適切な行動をとりましょう。場所への案内や応急処置の指示があるかもしれません。

②緊急の判断

 救急医療の専門家が到着するまで、けが人の状態を見守りながら、必要ならば基本的な応急処置を行います。ただし、自分で対処が難しい場合や状態が深刻な場合は、専門家に任せることが大切です。

③追加の連絡

 救急医療スタッフが到着したら、状況を説明し、提供されるケアに協力します。また、家族や友人にも状況を報告することで、サポートを受けることも考えましょう。

注意点

 通報時に冷静で明瞭な声で話すことが重要です。不安定な通信環境でも理解しやすいように心がけましょう。
 提供する情報は正確で具体的なものであることが重要です。住所や場所の特徴など、救急車が到着しやすい情報を提供しましょう。指示に従うことで、救急医療スタッフの対応がスムーズになります。ただし、基本的な応急処置に自信がない場合は、自己判断せずに専門家に任せることが賢明です。
 救急医療への連絡は、速やかな対応が命を守るために不可欠な一手段です。冷静な判断と適切な情報提供を心がけ、専門家の指示に従いましょう。

 

 

まとめ

 災害時のけがの応急措置法は、被害を最小限に抑えるために重要なスキルです。災害時の応急措置は、適切な知識と冷静な判断力を持ちながら、連携を図ることが重要です。周囲の人々と協力し、けが人の安全と健康を守るために最善の努力を尽くしましょう。


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