【災害時】水の濾過方法について解説&おすすめ防災グッズの紹介

目次

はじめに

1.災害時に水が必要な理由

2.濾過の方法

3.濾過ができる製品の紹介

まとめ

はじめに

自然災害が発生した際、生活に必要な水の確保は最優先事項の一つです。地震、洪水、台風などによるインフラの損壊は、飲用水の供給を途絶えさせることがあります。このような状況下で、安全で飲める水を自分で確保する方法を知っておくことは、生存に直結する知識と言えるでしょう。

本記事では、災害時における水の濾過方法に焦点を当て、家庭で利用可能な材料や手順を詳細に解説します。濾過とは、水中の不純物や有害物質を除去し、安全に飲用可能な状態にするプロセスです。このプロセスを理解し、適切に実行することで、災害発生時でも安心して水を利用することが可能になります。

さまざまな状況に対応するための基本的な濾過方法から、より高度な浄化技術に至るまで、幅広い情報を提供していきます。災害に備え、いざという時に役立つ水の濾過方法を身につけておきましょう。

1.災害時に水が必要な理由

1-1 生命維持の基本

水は人体の約60%を占め、体温の調節、代謝活動、栄養素の運搬、排出機能など、生命を維持するための基本的な体内プロセスに不可欠です。水分が不足すると脱水状態になり、重篤な健康問題を引き起こす可能性があります。特に高温や多湿の環境下での作業時、体からの水分喪失は速やかに補給する必要があります。

1-2 衛生維持

災害時、特に水道インフラが損傷した場合、清潔な水が不足し衛生状態が悪化しやすくなります。手洗い、食器洗い、洗濯、入浴などの日常的な活動に使用する水が不足すると、感染症のリスクが高まります。災害時における衛生的な環境の維持は、疾病の拡散を防ぐために非常に重要です。

1-3 医療用途

災害による怪我や病気の治療にも水は必要です。清潔な水は傷の洗浄や薬の服用、医療施設での患者のケアなど、さまざまな医療プロセスで使われます。また、水は消毒剤の希釈や医療器具の洗浄にも使用されるため、医療現場では安全な水の供給が不可欠です。

1-4 食料準備

災害時には、安全な飲料水だけでなく、食品の調理にも清潔な水が必要です。水を用いずに食材を調理することは食中毒のリスクを高めるため、食品の安全を確保するためにも清潔な水は必須です。また、一部の非常食は水を加えることで初めて食べられる状態になるため、適切な量の水が必要とされます。

1-5 精神的安定

清潔な水が確保できることは、被災者の精神的な安定にも寄与します。水が不足すると不安やストレスが増大し、災害時の心理的影響が深刻化する可能性があります。特に子供や高齢者など、脆弱なグループにとっては、日常的な水の使用が安心感をもたらし、精神的な安定を支える重要な要素となります。

 

2.濾過の方法

2-1 基本的な水の濾過方法

災害時において水を濾過する最も基本的な方法は、自然にある材料を利用した簡易フィルターの作成です。以下はその一例です。

簡易砂フィルターの作成

  1. 透明なボトルの底を切り取り、ボトルの口に綿布やバンダナを固定します。
  2. ボトルの逆さまにして、まず小石を数センチ積み重ねます。
  3. 次に活性炭を加えると、化学物質や味を改善する効果がありますが、これがなければ省略可能です。
  4. その上に粗砂、最後に細かい砂を加えます。
  5. 汚れた水を上からゆっくりと注ぎ、下に置いた容器で濾過された水を受けます。

    この方法では、大きな粒子や一部の細菌を除去することができますが、ウイルスや溶解した化学物質は除去できません。より安全な水を確保するには、この後に沸騰させることを推奨します。

    2-2 化学的な方法による水の浄化

    災害時における水の浄化には、化学的な方法も有効です。特に一般的なのが、次亜塩素酸ナトリウム(家庭用漂白剤)を使用した方法です。

    漂白剤を使用した消毒

    1. 濾過した水1リットルに対し、漂白剤を約2滴加えます。
    2. 容器をよく振り、30分待ちます。
    この方法でほとんどの細菌やウイルスを殺菌できますが、漂白剤の使用は慎重に行う必要があります。

    2-3 熱による水の殺菌

    濾過した水をさらに安全にするためには、沸騰が最も確実な方法です。

    1. 濾過された水を清潔な鍋に入れ、大きな気泡が立つまで完全に沸騰させます。
    2. 沸騰後、1分間続けることで、ほとんどの有害な微生物を殺すことができます。

    2-4 太陽光を利用した水の浄化

    太陽の紫外線を利用して水を浄化する方法(SODIS)もあります。この方法は、特にクリアなプラスチックボトルを使用して行います。

    SODIS(太陽光浄化)

    1. 濾過された水をボトルに入れ、直射日光の下で6時間以上置きます。
    2. 太陽のUV光線が微生物を破壊し、水を浄化します。

     

    3.濾過ができる製品の紹介

    停電・断水時に 飲料水を確保できる商品の紹介をします。

    災害時の飲料水・生活水の確保は想像以上に困難です。

    以下の商品は、発がん性の恐れのあるPFOA(ペルフルオロオクタン酸)や PFOS(ペルフルオロオクタンスルホン酸)も除去できます。

    3‐1 非常用浄水器 飲めるゾウ スリム

    定価:38,280 円 (税込)

    3-2 非常用浄水器 飲めるゾウ ミニ

    定価:32,780 円 (税込)

    どちらもぼうさいと内のショップにて販売予定です。

     

    まとめ

    本記事では、災害時における水の確保と濾過方法について詳しく解説しました。災害により飲用水が不足すると、生命維持、衛生維持、医療用途、食料準備、精神的安定に影響が及ぶため、安全な水を確保することが極めて重要です。基本的な砂フィルター作成から化学的消毒、沸騰、太陽光を用いた浄化方法まで、家庭で利用可能な濾過技術を紹介しました。さらに、非常用の浄水器製品も紹介し、災害に備えるための具体的な対策を提供しています。災害時に備え、これらの情報を活用して安心できる水の確保を目指しましょう。


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